■BookReview■ 神のふたつの貌 貫井徳郎

2015.01.29 Thursday

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    JUGEMテーマ:読書


    キリスト教の牧師が主人公。
    救われたのか、救われなかったのか。



     
    ミステリーなのか、オカルトなのか。少なくとも安っぽいオカルトではないし、最後まできっちり読ませる貫井氏の筆の力量、知識に敬服する。

    読み進めるうちに、以前観た「アンチクライスト」と似た雰囲気を感じた。この映画もタイトル通り、キリスト教がバックグラウンドにあるストーリーで、アンチ、が意味するように、救われない物語。ただ、一歩引いて概観すると、個人的には非常に美しい映画だったと思う。この貫井氏の作品を読了した後、アンチクライストを見終わった後に感じた美しさと同じような感覚に覆われた。これを美しいと感じる僕がおかしいのか、と自分で自分が心配になるけど。

    そしてこの本の解説文に唸った。旧約聖書をベースに旨く解説していた。牧師父子の構造を父なる神と子のイエスの構図になぞらえていると。そのほか、旧約聖書のテーマが背後に潜んでいることを暗喩している。解説には無かったけど僕は個人的にはアンチクライスト同様、魔女狩りがテーマとして潜んでいるような気がしてならない。

    久しぶりにアンチクライストを観てみるかな。健全な精神状態でないと病んでしまいそうな映画なので気をつけないと。

    好き度 ★★★★★
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