■ シネマ ■ ファニーゲームU.S.A. /  ミヒャエル・ハネケ

2013.03.02 Saturday

0
     JUGEMテーマ:映画






    第85回アカデミー賞 外国語映画賞を獲得したミヒャエル・ハネケの「愛、アムール」が話題になってます。

    さて。ハネケの代表作「ファニーゲーム」のセルフ・リメイク「ファニーゲームU.S.A」。

    こんな映画が存在してもいいのだろうか。
    「愛、アムール」で世間的にハネケの存在が認知されて、ハネケの他の作品を観てみよう、って思ってこの映画を観る人がいるんだろうなぁ。やめたほうがいいなぁ。





    観終わって、「ああ、観るんじゃなかった」と思ってしまう映画。
    一般的は表現でこの映画を語るとすれば「究極に後味の悪い映画」。

    嫌な気分になってしまう映画。

    映画といえば、観て楽しい、感動する、考えさせられる。そんなあたりを期待するし、実際そういう映画が大半。当たり前。

    そうなると、観て楽しくない、気分が悪くなる、そういう狙いの映画が存在しても悪くないよね。
    ただ、理性がこういう映画を作らせなかったんだろうけど。

    ハネケはその理性を取っ払って、今まで存在しないカテゴリに手を出した。
    ただそれだけ、といえばそれだけ。

    だから、そういう映画を世の中の人は見慣れていないから、「サイアク」とか「気分わるい」ってなことになる。

    やっぱり人間どこかで希望や救いを求める。だから、どんな凄惨で悲惨な映画でも最期に希望ないし、救いの光が見えるものだ。

    この映画はこれを逆手にとっているような気もする。ここで希望の光が見えるんじゃないか、事態が好転して、最後にはハッピーとは言わないにしても、うまく落ち着くのでは。と。

    「希望の芽」を丁寧に摘み取っていくハネケ。ある意味天才。

    映画から何か学ぼうとか救ってもらおうという考え方を捨てないと、この映画、ハネケの映画は観ることができないかな。

    「ピアニスト」も反吐が出そうだっし。「隠された記憶」は具合が悪くなることは無かったけど。

    でも、なんだかんだ「惹きつけられる」魅力を感じるのはボクの中の闇がそう思わせているんだろうな。

    この映画を観て、ハネケの作品を制覇すると誓った僕はやっぱり・・・


    【ボク的好き度】評価不能 (好きとか嫌いという次元で表現できません)
    【オススメ度】   薦めません (やめたほうがいいです)