2012.06.26 Tuesday
■ シネマ* ■ ダンサー・イン・ザ・ダーク
その中でも一番「救われない」映画だったかな。
音楽で言えば、2声、3声いやもっとそれ以上の「流れ」がある。
しかも協和音になったり、不協和音になったり。
それがずっと続く。
最後は強烈な不協和音で終える。
何らか映画に救いを求めるから、最後はハッピーエンド、あるいは
多少、ハッピーな暗喩があるものだけど。
全く無し。救われない。それが現実だ。
ある意味、映画はこうあるべきだと。
救いの無いエンドもある。それが現実。
やりきれない。不条理に満ちている。
ここまで救いが無いと涙すら出てこない、
心では泣いているけど。
ただ、主人公の歌声と、ラストシーンは強烈に記憶に残る。
主人公は夢を追い求めている。これほど夢を追い求めている主人公は他にみない。
素晴らしい映画だった。
【僕的好き度】AAAA(現実とはこういうことだ。救いの無いストーリーをちゃんと映画として成立させている。最高)
【オススメ度】C- (投資不適格。映画に救いや夢を求める人には全くオススメしない。)