■ Cafe* ■ My secret cafe**

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    【Pentax K-5 / FA35mmF2AL】

    昼下がりのフレンチトーストとコーヒー。

    木製の古いテーブルの木目を指でなぞる。
    どことなく木目から名残惜しさが
    滴り落ちる


    ■ ■ ■
    【Pentax K-5 / FA35mmF2AL】

    頭上に気を配りながら階段へと向かう
    危機感漂う階段の上は
    上がるときより勾配が急に感じる

    落ちたことあるでしょ?
    「はい。何度も」
    と店の人。

    冗談のつもりだったけど
    手すりを握る手が汗ばむ

    【Pentax K-5/ FA28mm F2.8】

    人気の無い廊下を進む

    急に玄関付近のドアが開いて彫りの深い女性が現れた
    びっくりした顔で奥に引き下がりドアが閉まる
    「あっ」と声を出しだが
    美しいオリエンタルな女性は引っ込んでしまった
    白い被り物をしたその女性の残像が消える前に
    はい、と受付の女性が出てきた

    勘定を済ませる
    奥を覗くと先ほどのオリエンタルな瞳と目が合った

    右手に薄暗い部屋があり
    そこを覗くと驚いた


    【Pentax K-5 / FA35mmF2AL】

    天井から摩訶不思議な製図のような設計図のようなものが
    何枚もぶら下っている
    裸電球に照らされて怪しい雰囲気の部屋

    小窓から光が差し込む
    薬品の瓶のようなものが木の棚にびっしり
    ハリーとハーマイオニーが現れてきそう
    魔法の呪文が浮かんだ

    【Pentax K-5 / FA35mmF2AL】

    魔法の部屋の奥にまた部屋があった。
    白い服や布地が飾られている
    さっきの部屋より一段と暗い

    幼児用の服とオトナの服が並んで
    曇りガラスで遮られた光が
    更にレースのカーテンで
    レースのカーテンから微かに光が通って
    どことなく気配を感じてしまう

    まるで今さっき脱ぎ捨てたような
    少女の白い服

    そっと手に取って
    振り向くと
    仄暗い壁に無数のドライフラワー

    【Pentax K-5 / FA35mmF2AL】

    雲が太陽の光を微妙に遮る様子が
    この部屋の雰囲気と連動し
    部屋の陰影がゆらめくように変化する

    光の塊と影の塊が大きさを変えながら
    部屋の中をゆらりゆらりと動いていて
    僕はその度に光に取り込まれたり
    影に覆われたりして

    そして白い白い少女の服が光ったり
    影が濃くなり陰影が怪しく
    きっと命がそこに吹き込まれたり
    或いは消滅したり

    あまり長居をすることはできなかった
    というより、出て行けと言われているような
    どんよりとした空気感だった


    外に出て
    見上げると

    少女が二人
    ボクを見下ろしていた

    ここへ来たときに居た二人だと思ったけど
    白い白い服が似合いそうな
    そんな女の子が相変わらずボクを見下ろしていた