2009.12.10 Thursday
■Photo*■ おかえりなさい*
【PENTAX K100D / DA★ 50-135mm F2.8ED】
僕が昔いた部署の上司。
徐々に、そして急に。だった。
これまで様々な人に出会ってきた。公私ともども。
ただ、これほど「楽観的」に物事を考える人は稀だった。
どんなに切迫している状況下においても「悲観的」になることは無かった。
そういうキャラというのもあった。
枯れても倒れない、すすき野。
ただ、彼は倒れた。鬱病。
まさか、彼が・・。
配下にいたメンバーは少なからず責任を感じていた。
そして、約2年の月日が流れた。
【PENTAX K100D / DA★ 50-135mm F2.8ED】
昨年、一度、彼と連絡を取って仕事帰りに会ったことがある。
普通に話しをした。特に変わった感じはしなかった。
配下にいる僕らに問題や原因は無いと言っていた。気を遣ってくれたのだろうか。
ただ、彼はどこかに迷い込んでいるような感じがした。
肉体的にも精神的にも頑強な彼の口から
「こういう日が来るのは予測はついていた」
という言葉が出たのは意外だった。
彼が歩んできた人生を振り返って、僕にそれを話す。
その言葉の意味が少し分ってきた。理解もできた。
ただ、その言葉が今でも耳から離れない。
【PENTAX K100D / DA★ 50-135mm F2.8ED】
今週の月曜、携帯にメールが来た。
復帰するとのメールだった。
そして
「心の支えになった」
と。
ありがたいお言葉だった。嬉しかった。
「メール通じたよ」と職場のPCにメールが入った。
彼と休憩室で話をした。
昔のままだった。
その顔はさっぱりしていた。仏様のような笑顔は変わらなかった。
人生、少しは遠回りをするのも悪くないのかもしれない。
むしろ、完全に足を止めて、進むべき道、進んできた道を見つめなおすのもいいかもしれない。
おかりなさい。Oさん。
また、あなたと一緒に仕事ができる日を楽しみにしております。